ハウジング先データセンタの変更
立地条件、ファシリティ、セキュリティ、アメニティ、コストなどを勘案し、
ハウジング先のデータセンタを変更するケースにおいて、
実際のシステムの移設の体験から、その留意点をまとめる。
ネットワークセグメント
複数セグメントが混在する場合、セグメントごとに段階的に移設する
物理的に異なる場所のハウジング先に対して、
同一セグメントとしてのルーティングはできない
ドメイン
ドメインコントローラは、プライマリ、セカンダリを段階的に移設する
特にドメインコントローラがDNSを兼ねている場合、
段階的移設をしないと、稼働中のシステムにおいても、
名前解決もユーザ認証もできなくなり、実質的に利用できなくなる
ハードウエア移設に伴う物理障害発生のリスク
ベンダの保守サービス状況を確認しておく
物理的な移設は、物理的な障害=故障を発生させるため、
保守契約に基づく迅速な修理、交換ができる体制を準備しておく
遠隔操作の限界
インフラを優先した移設スケジュールを組む
インフラの移設は、遠隔操作、ファイルサーバ、メールなど
すべて使えなくなる。必要な情報はローカルに保存しておく
※ 本来は、物理的な移設を伴わず、
移転先にて新設する機器に対して、システムの移転を行い、
既設の機器は廃棄するのがベターであることは言うまでもない。