フォルダの共有設定とフォルダアイコン(手マーク、鍵マーク)
Windows7 以降の仕様として、
フォルダに対して、共有設定を行っても、フォルダアイコンに手マークが付かない。
どのフォルダが共有設定されているかは、
コマンドプロンプトで net share コマンドを実行すれば確認できる。
C:\Users\...> net share[enter]
共有設定を行うとフォルダアイコンに鍵マークが付いてしまい、共有を解除しても、
鍵マークは消えない。
フォルダのセキュリティ設定で、グループ名またはユーザ名の一覧に、
以下を追加して、フルコントロールとすると消える。
Windows7 -> Authenticated Users
Windows Server 2008 R2 -> Create Owner
関連記事:フォルダのアクセス権を親フォルダから継承する方法 http://korigori.blog.so-net.ne.jp/2014-04-28
(Windows7, Windows8, Windows Server 2008 R2)
フォルダのアクセス権を親フォルダから継承する方法
フォルダのアクセス権を親フォルダのそれから継承することでリセットする。
エクスプローラで該当するフォルダを右クリックし、ポップアップメニューから [プロパティ] を開く。
[セキュリティ] > [詳細設定] > [アクセス許可の変更] をクリックして開く。
アクセス許可エントリの一覧から、"継承元" が "<継承なし>" となっているエントリ全てを選択し、
[削除]ボタンで削除する。(親から継承されているエントリは削除できない)
"このオブジェクトの親からの継承可能なアクセス許可を含める" および、
"子オブジェクトのアクセス許可すべてを、このオブジェクトからの継承可能なアクセス許可で置き換える"
にチェックをつけて [OK] とすると、以下のダイアログが表示される。
"このオブジェクトの子孫すべてに対して明示的に定義されたアクセス許可を、
新しいフォルダーから継承可能なアクセス許可に置き換えます。 続行しますか?"
[はい] > [OK] > [OK] とする。
これで、親と同じACLが、このフォルダ以下のすべてファイルやフォルダに再帰的に継承される。
icaclsコマンドで操作する方法
icacls.exeは、Windows Server 2003 SP2以降で利用可能な、ACL管理コマンドである。
/reset オプションで、親から継承しているACLだけにリセットすることが可能。
/T オプションで、再帰的に特定フォルダの配下すべてをリセットできる。
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C:\Folder1>icacls Work /reset /t --- ACLのリセット
処理ファイル: Work
処理ファイル: Work\file1.txt
処理ファイル: Work\file2.txt
3 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした
C:\Folder1>icacls work --- ACLの確認。(I) が親からの継承を表す
Project01 BUILTIN\Administrators:(I)(OI)(CI)(F)
Everyone:(I)(OI)(CI)(RX)
BUILTIN\Users:(I)(OI)(CI)(F)
1 個のファイルが正常に処理されました。0 個のファイルを処理できませんでした
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関連記事:フォルダの共有設定とフォルダアイコン(手マーク、鍵マーク)http://korigori.blog.so-net.ne.jp/2014-04-16
(Windows Server 2008 R2)